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なぜ後継者が反発するのか~家族経営、親族内承継の難しさ

なぜ後継者が反発するのか~家族経営、親族内承継の難しさ

少子高齢化が進む現在、中小企業において、『事業承継』の課題に悩む経営者の方々と数多く出会ってきました。弊社クライアントにも同様の課題に向き合い、奮闘されている経営者もいらっしゃいます。また、いつかはどの企業様も向き合う大きな課題でもありましょう。

そんな中で、親族内承継・特に親子において、承継していく方向性の企業も多くいらっしゃいます。素晴らしいことでもあり、またスムーズな移行をされているケースに出会うと、感動すら覚えることも有ります。親である先代・経営者には、先ずもって、後継者がどのような能力・人格を持ち合わせているか、どのような思い・覚悟をもっているのか・・・等々は、別にして、一旦横において、感謝の思いを今一度、抱いていただけたらと思います。引き継ぐ相手がいること自体が素晴らしいことと言えます。

その上でも・・・今回のテーマ「なぜ後継者は反発するのか?」との質問を、現実的に多くご相談いただいております。親族内承継、中でも「親子」に多い悩みの一つです。そこには親子であるが故の、甘えや言いやすさ、近いが故の油断や感情、親子が故の言葉足らずや言いすぎ・・等々が見られます。なぜ後継者は反発するのでしょうか?ここでは、経営を渡す側から考えて参ります。端的に申し上げれば、後継者は、「認めてもらえていない」「聞いてくれない」「必要とされていない」等と感じている思いから発せられているのではないでしょうか。

後継者は何に対して反発をするのでしょう?・・時には商品や価格・デザインに対して、営業方針に対して、技術のやり方に対して、人事や会議体、取引先に対して・・等々。表面上での反発や意見だけに目を奪われ、その対応のみに終始すると、お互いに良い方向へは向かわないのかもしれません。一歩踏み込んで、後継者の話をよく聞いてみていただきたいと思います。また、そういう時間を作ってみてください。経営者からは、「甘えている!」」「苦労が足りない!」「生意気だ!」・・などの話も多く聞きますが、後継者が「認めてもらえていない」「聞いてくれない」「必要とされていない」と感じているかもしれない・・との思いで、聞いてみてください。時間を作ってみてください。

一つのケースとして実際に有ったことを例としてあげますと・・ある経営者(親)から、後継者(子)との関係性で相談がありました。その内容はまさに、「反発ばかりする後継者」についてでした。様々にヒアリングしていく中から、初期段階の具体的改善策として『毎朝の珈琲タイム』を実践してみましょうとアドバイスさせていただきました。毎朝、会社に少し早めに出社し、後継者とお互いが愛飲していた珈琲を一緒に飲む・・それだけです。とりあえず3か月続けてみようと、決意し実践いただきました。はじめは何を話していいやら・・とお互いに妙に緊張したそうです。そのうち話すネタもなくなり、三日坊主になりそうでした。それでも粘り強く朝の珈琲タイムを続ける中で、「後継者の役に立てること」を意識しながら、話を聞くことに取り組んでもらいました。出てきた言葉につい指導的発言をしたくなる場面もあったようですが、ぐっとこらえて、聞くことに専念してもらったのです。その後、徐々に後継者から仕事面での報告・連絡・相談・確認・質問など話すようになり、以前より驚くほど良好な関係性が築けた事例がありました。

これは、ほんの一例であり、全ての会社にあてはまることではないかもしれません。しかし、本質である『親子といえどもお互いに一人の人間』『1対1の関係性=信頼関係の構築』『相手の思い(今の)を知る』との考え方・哲学と、その実践という意味での方法としては参考になるかと思います。また、一方で、経営者と後継者(親と子)・・と言っても、親子の数だけ違いますし、親も子も、一人の人間としては皆、違います。性格も価値観も、育った環境も何もかも。だからこそ、経営において、共々に共感できる、納得のいく共通の考え方〔哲学〕が必要となるのではないでしょうか。

 アンリミテッドクリエーションでは、その経営において大事な『経営の人間学』との哲学〔捉え方・見方・考え方〕を経営者並びに後継者へお伝えし続けております。このアンリミ哲学をベースに考えたとき、後継者の反発・反対意見・・と捉えていたものが、真剣だからこその意見・新たな提案・社員の声なき声とも、捉えられることでもあるでしょう。そしてその捉え方を変えた時、経営者・後継者の発言や行動に、変化があらわれることともなる!と確信します。

 最後になりますが、弊社アンリミテッドクリエーションでは、後継者のみの集いが、メンバーの主体で月1回行われております。私も参加させていただいておりますが、メンバーのほとんどが経営者とは親子の関係です。そこで話された悩みとしても、今回とは逆の「なぜ経営者は(後継者の意見や行動に)反発するのか?」とのテーマが出たような・・・。もちろんアンリミ哲学上、どこまでも後継者の自己成長がそのポイントです!!

親子であるが故の難しさは確かにあると思います。マイナス面を数えあげればきりがないほど出てきます。しかし、一方で、親子が故の・・プラス面もしっかりあるのです。必ずございます!親子共々に、共通して学べる『経営の人間学』は、益々必要とされている時代であることを実感し、と共に責任も感じている昨今です。

【ダウンロード資料】

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