【人材教育の急所】人材育成に大切な4つのポイント

教えるべきことはわかっているのに「人材育成は難しい」と感じているリーダーは少なくないと思います。
・指導しても指導通りにしない。
・教えてもなかなか身につくまで時間がかかる。
・鍛えようとすると、逃げたり、反発されたりしてしまう。 等々。
人材育成に求められるスキルは、マネジメントやプレイヤーとして求められるスキルとは全く違います。
人材育成に大切な4つのポイント
今回は以下の4つのポイントにそってご説明して参ります。
1)指導 2)教育 3)訓練 4)守る
≪一緒に読みたい記事≫幹部育成の課題と人材育成の考え方~成果が出ていない人材への対応
1)指 導
正しい考え方へ導くことです。具体的な行動を指示するということではありません。
なぜ、考え方を正しい方向へ導くのかと言いますと、誤った結果になるのは、誤った行動が原因であり、誤った行動になるのは、考え方が誤っているからです。
つまり、正しい考え方をすると、正しい行動をするようになり、正しい行動は、正しい結果をもたらすのです。
ある偉人の言葉に、
思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。
(マザーテレサの言葉とされていますが、ソースは定かではありません)
とあります。
では、正しい考え方とは?
ポイントは3つ。
①周りはどうあれ、今現在の自分次第で、明日を明るくすることができるという考え方。
②相手の思いを大事にし、相手が喜ぶこと、相手のお役に立つことをしようという考え方。
③人間を大事にする考え方です。
ともすると、売上、業績、仕事、会社のために人間を犠牲にしてしまう考え方になるものです。
2)教 育
率先して、模範を示し、共に行動すること。
嫌われる上司ナンバーワンは、言っていることとやっていることが違う人です。
正しいことを言っても、正しい行動が伴っていなければ、納得性は半減してしまうものです。
苦労を共にし、一緒に泣いて、一緒に笑うことを心がけましょう。
3)訓 練
相手の勇気を引き出し、実践できるようにしてあげることです。
たとえば、商談や部下育成などの場面で、言うべきことを言える勇気を引き出す。
苦手な顧客にもしっかり対応する勇気を引き出す。
辛くとも前向きに挑む勇気を引き出す。
勤務時間以外にも自発的に知識やスキルを磨く訓練をしたくなる勇気を引き出す 等々。
勇気を引き出すには、言葉の配慮が大切です。
「訓練だからやれ」とストレートに言って相手に嫌な思いにさせてしまわないようにしましょう。
4)守 る
文字通り、守ることです。これが最も大切かもしれません。
たとえば、
部下がミスをしても「責任はすべて私にある」と守る。
能力的に見劣りする部下がいても、「長所は必ずある」と守る。
人間関係が上手くいなかい部下がいても「お互い助け合おう」と守る。
リーダーに守られていると感じている社員とそうでない社員とでは、同じことを言っても同じようには捉えません。
極端なことを言えば、厳しく叱った時に、守られていると感じているスタッフは、「私のために」と捉え、そうでないスタッフは、マイナスに受け取る傾向にあります。
守られていると感じることがベースになければ、
1)~3)を実践してもなかなか活かされないものです。
部下の一人ひとりを守るリーダーを目指しましょう。
ま と め
先にも述べましたが、人材育成には、プレイヤーやマネジメントとは違うものが求められます。
能力で役職につき、部下を管理するノウハウを身につけても、部下の育成が上手くいかないのはそのためです。
人材育成に求められるものは、能力ではなく人格あるいは人間的魅力なのです。
「大変だけれども、あなたの言うことならやります」という信頼感
「あなたがいるから安心して働けます」という安心感
このような目には見えない資質を磨くことが、人材育成には求められます。
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