経営の本質とはー経営者が押さえておきたい3つの角度

先ず、第一に確認したい本質的角度は、『変化』であります。このキーワードは、正に無限性を云います。
次に、第二のキーワードは、「流れ」であります。これは、実に目には見えない巨大な力を意味します。
そして、第三には、『スピード』であります。現実性と瞬発力であり、強固な主体性のことでもあります。
以上の本質的な角度を掲げて、それぞれの経営実態を凝視していただきたい。と同時に、変革と改革、いわゆる経営改善と結果の変革のヒントとしていただきたい。
変化
私たち自身、生活の中に習慣化されている1つに、鏡の存在があります。これは毎日のことで無意識の中に、自身を確認する作業でもあります。がしかし、その毎日という時間の単位では発見できないことも、その時間の単位を5年或いは10年という単位で見たときに、明らかな変化をそこに見て取れることでしょう。変化変化の連続の中にありながら、その変化に気づいていない事実。否、変化こそ必然であり、変化こそ真実でもあるのです。このことは、経営においても全く同様であります。スタッフも、施設も、商品も、なによりニーズも日々に変化をしているのです。その変化していると言う事実と真実の再発見を。と申し上げたい。
更に追求するならば、
1.季節により変化する・・・衣食住の全て、草花や人間心理までも
2.月々に変化する・・生活スタイル、家庭環境や経済状態3.日々に変化する・・・体調や天候・モチベーション、昼夜における生理的状態
等々
正に、この変化への対応こそ、経営の本質でもあるのです。季節に合わせた体制。月々に応じた構成。日々に準じた配慮。というように、縦横な対応が求められているのです。その一つ一つの実践こそが、本質的商品となり、評価の対象となっているのです。組織も商品もスタッフも、さらに事務室もハード施設(ディスプレー等)もサービスも、ありとあらゆる変化。ここに、あらためて自社を凝視していただき、変化への実践対応を切望するものであります。
流れ
時とは流れ、時代感覚や経済状況の全て。この激流に抗して、事業経営の展開は困難である。これまた、経営の本質と言える。この流れを創り出しているものこそ、人間存在なのです。それは、価値観とも人生観とも社会観とも言える。なかんずく、一人一人の人間観なのです。
過去・現在・未来の流れ。「人間は思いの中に生きている」とは、創立者のメッセージ。いわんや、皆、今に生きているのです。過去はもう過ぎたこと。未来はまだ来ないし分からない。だから、今に生き、今が大事なのです。
ゆえに、まず流れを感じ、知り、どこまでも流れに応じて行く。目の前の一人の人間を凝視し、時を知り、流れに準じてゆくのです。
大きな方向性という流れ、時々の動行という流れ。我々自身の自己変革の角度がここにあるのです。闇雲に変革を訴え、改革の実践をしようとも、その角度が、流れに抗するようでは、望む結果は得られない。のみならず、“労多くして果少なし”との、虚しい結果となってしまう。
『流れ』このキーワードで、セルフチェックしていただき、新たな発見と共に、時に即した体制の確立を果たされますことを、心から念願するものです。
スピード
時代の要求であり、感覚なのです。より速く!ますます身近に!更にとの、人間生命欲求であり、既に、生活感覚として、
日常当り前になっている。このスピード感覚は、経営推進の上で、見逃してはならないキーワードであり、本質ともなる。
時間感覚で云えば、従来の1時間は五分・十分に短縮され、一日は一時間とも二時間ともなって、その瞬発力が問われている。良く考えてではなく!或いは又、良く検討して!では遅いのです。しかもその判断には正確さが求められます。
そこで、このスピードへ対応する“核”とも“術”ともなるのは、実に、その判断基準となる、哲学の存在なのです。確固たる哲学に対する確信と信念こそが、大いに問われているとも言えます。
その哲学こそ、要約して云えば・・
1.因我にあり 2.利他スピリッツの二つです。
改革のスピード・改善のスピード・事態対応スピード・開発スピード・等々。あらゆるスピードある処理能力のみならず、さらなるスピードアップが、求めつづけられている。
車ではないけれど、エンジンやシャーシ、タイヤに至るまで、バランスが大切になる。企業経営も然り、経営哲学とリーダーの人格、能力のバランスが、安全な運営と、確かな発展を決定する。幅広くクリアーな視界(全体観)を確保し、安全で確実(哲学)な企業経営を、願ってやみません。
本質
本質とは原点。本質とは道理。本質とは必然。ベース、基盤、基本、基礎。等々我々、企業・経営者として、これらの本質を、自省のもとに、強烈な自覚を持って、今日より明日へと、前進・勝利して参りたい。
私たちアンリミテッドは、これらの経営の本質とともに、哲学的本質を以って、各企業体の蘇生と成長と発展を現実化することを、その目的と存在の全てとしています。どうか、今後とも哲学を信じ、共に学び、共々に実践をして参ろうではありませんか。
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