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社員の活性化のポイントとは?―現場の悩みに答えるヒント

社員の活性化のポイントとは?―現場の悩みに答えるヒント

会社経営に携わっているトップリーダーの方々が、日々頭を悩ませているテーマの中に、「現場の士気(意欲、やる気)をアップさせるにはどうしたらいいのか?」という課題が有ります。みんなが仲良く、心を一つにして取り組むには、何が一番のポイントになるのか。今回のテーマは、現場の人たちが生き生きとなる方法を考えてみましょう。(2022年10月12日更新)

社員の活性化 ポイント1ー目標の明確化

士気が盛り上がっている会社・職場の共通点は、

① 各セクションの人たちが仲が良いこと

② 一人一人の活動の目標が明確になっていること

③ 職場の中心者が職場の声をよく聞き、激励に努めている

等が挙げられます。

どれもが大切なポイントですが、特に『目標を明確にすること』を強調しておきたいと思います。

「人間は、無目的な行動の連続を要求されると、結果において死ぬ」と言われます。 たとえば、午前中にレンガを積ませて、午後はそれを崩させ、元通りにすることの繰り返しを、連日やらせると、人は精神的に病んでしまうそうです。目標のない航海を漂流といい、目標のない飛行を迷走飛行というように、いかに目的(目標)が明確にあることが大切かが理解できるように思うのです。士気が上がっている組織体は常に目的(目標)が明確なのです。

本質的な視点でこの問題を捉えるならば、トップリーダー自身の人生観、経営理念の有無が問われることになるのです。社員は、トップリーダーの陰の存在なのです。現場の人たちをどれだけ考えているのか? という、実はトップ自身が問われるテーマなのです。

次に、いかにして「社員の心を一つにできるか」を考えてみましょう。

≪参考記事:バラバラの社員をまとめるーシリーズ・カウンセリングの現場から

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社員の活性化 ポイント2ー心をひとつに

まず、前提条件として、社員の人たちは、心の底から、例外なく、みんなと心を一つにして頑張りたいと願っているという事実を、先ずもって認識することからスタートしなければなりません。その上で、リーダーがやるべきことは、

① 一人ひとりのことを分かってあげること

一人ひとりの方々は「私のことをわかってください」と、心の中で叫び続けているのです。男女、年齢、人種を問わず、世界中の人々がそう思っているのです。

② 会社の中において、具体的には、個人ヒアリングを通してその気持を分かってあげること

主な項目を挙げますと、

(1)  現在の会社の雰囲気はどうでしょうか。

(2)  貴方の身の回りで人間関係で悩んでいる人はいませんか? 

(3)  あなた自身、健康上はいかがですか? 家族の方々は皆お元気ですか? 経済的に困っていませんか? 

(4)  会社に対してこうして欲しいという具体的な要望事項は?

(5) こういう職場で、自分の持っている特性(個性)を活かしてみたいということがあれば聞かせて下さい。

という風なことを話のきっかけとして心ゆくまで相手を理解してあげることではないでしょうか。

どこまでいっても、問われるのは経営者(トップリーダー)の気配り能力であり、対話したときの生命エネルギーの強弱こそが決め手になると思います。

目標を明確にして、一人ひとりを分かってあげることが、結果として士気UP、団結ある職場につながることを信じて、今日から一歩前進のための行動として参りましょう。

 最後に、弊社カウンセリングテキストの中から、参考になるものを2つご紹介させていただきます。

<続・会社を蘇らせるー組織の団結>

 激励の実践とは、未来を明らかにしてあげることなのです。「いいか、今はこういう状態だ。だけど未来派このようになるんだ」、或いは「このようにしてみせる」という会話がある状態です。そのために「現在の、或いは今までの様々な苦労と出来事は、実はこういう意味なんだ。未来は輝いていくのだよ」という本当の意味を教えてあげて「一緒に歴史を作ろうな。一緒に闘おうな」と一緒に苦しんで一緒に未来の現実化をしよう、という、決して無駄な苦労はさせない関わり方が激励の実践なのだ。この角度を持っていないと、全部、理論中心になってしまう。それでは、リーダーシップの発揮と意思の統一は出来ない。組織の管理と組織の団結の現実化は永遠に出来はしない。

 

<会社を蘇らせるー 一生懸命に相手の話を聞く>

営業という仕事は呼び込み屋なのです。例えて言えば芝居小屋の前を歩いている人に声をかけて中へ入れさせるようなもの。見たいと思っていない人を見たい気分にさせて、見た人が他のお客まで連れて、もう一度来るようにさせるのが営業なのです。そのためには、見た感じが暗かろうと、弱弱しかろうと、自分が魅力的な自分になりさえすればいいのです。相手から見て傍らにいて話を聞いてほしいなと思われるような人になればいいのです。そうなるためには、一生懸命に相手の話を聞いてあげる自分が自然と表に出るようになればいいのです。そして、聞くことに一生懸命になってあげれば、相手はまた話をしたくなるのです。そうなったならばもう、こっちのものです。呼ばなくても相手のほうからまた来ます。一生懸命に聞くということの裏づけは大変奥が深いのですが、一言で言えば、それは一生懸命に話すことと同じ価値をもっているのです。

  

いかがでしたでしょうか?社員が活き活きとなることほど、経営者、トップリーダーにとって嬉しいことは有りません。離職率の高まりや生産性の低下などの問題などが影響するからこそ、取り組むべきテーマに掲げる方々も多い訳ですが、ぜひ組織の活性化を現実化させるためにも、そこに居る一人ひとりに目を向けていただきたい、一人ひとりの声に耳を傾けていただきたい、そう思います。

その先には、労働生産性や従業員ロイヤリティーの向上といったメリットが必ずや訪れるはずです。みなさんの奮闘を期待しております。

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