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本質的な物ごとの捉え方とは?

本質的な物ごとの捉え方とは?

企業経営をする中で、様々な問題や課題に直面した時、どのように対処しているでしょうか。「なぜこんなことが起こったんだ?」「問題の原因は何なのか?」と原因を掘り下げて解決策を見出そうとするのではないでしょうか?

私たちは、普段の活動よりも何か〝異常値〟や普段と違った〝現象〟が起きた時に、物ごとの本質に遡って原因を究明しようとします。人間としての真実を「知りたい」といった欲求が働くわけですが、この本質的な捉え方は企業経営をする際の様々な判断や方向性を導き出す上でも大変重要です。

今回は「本質的な物ごとの捉え方」について考えてみたいと思います。

 

一般的(表面的)な捉え方は?

<例A>何か出来事や変化が起こったとき、私たちは通常どのような確認の仕方をしていると思いますか?

例えば、ある日、古くからの友人が突然、昔からは考えられない高級な品物をたくさん身につけて姿を見せたとします。まず第一に確認するのは、こんな感じではないでしょうか?

「凄い車乗ってるね?」「良い時計しているじゃない?」「何か昔と雰囲気が違うね?」・・・と。

目に見える現象、目の前のありさまを尋ねるのではないでしょうか。

次に、どうやって(どうして)、そのようになったのかと、した事や行動を考えます。

「仕事がうまくいっているのか?」「夜も寝ないで頑張ったのか?」「宝くじでも当たったの?」・・・と。

目には見えないけど、やった行動を推測します。

その後は、どういう考え方や思いだったのかを考えます。お金が一番と考えていているのか、夜も寝ずに働くことが好きなのか?と、日頃の言動や評判を元に、その人の考え方や仕事などへの取り組み方を考えます。

つまり、世間一般の思考回路は、現象、行動、考え方の順に考えています。

これは、自分自身の先々のことを考えるときも同様になりがちです。一般的な発想では

①お金持ちになりたい

②そのためにはどのように(健康で一生懸命に、利益が上がるようにしよう)

③そのための心構え・考え(お客様の満足とニーズの先取り、地域貢献等)

となっているわけです。

 

<例B〉自分の考え方・自分の利益を求めてしまいやすい。

例えば、自分個人若しくは会社で、ある所に土地を持っていたとしましょう。先ず、その土地を有効に活用したい、自分の利益を確保したいと考え、次に、その地域では何をしたら儲かるかを決めて、その業界の支援会社や企業でいえば自社内に適任者を捜して配置し、最後にその地域のお客様となる人々のことを考えるのが世間一般の流れです。

しかし、あなたがお客様であれば、一番気になるのは自分たちの役に立つのかどうかです。

事実現象を優先し、考え方を後にすると無理が起きやすく、逆に、考え方が先にあれば、やり方も事実も無数に展開出来るもので、お客様に常に受け入れられるようになります。

また、地位・収入という結果のことを考えるとき、結果は中心者(自己自身)の行動の質と量に比例します。もちろん、それは中心者の思い、一念によって大きく左右されます。

結果は行動についてきて、行動は一念についてくる。考え方に従って、人が動き、人に従って事実・結果が変わるのです。この法則に従って問い直してみれば、始めに豊かにすべきは自らの内面(本質)にこそ、あるのではないでしょうか。

今、何を職業としていようと、より良くしたいと願うならば、まず、自らの発想の原点を見直して、本能的な発想からどんどんと変えて、実践していく中に、その変化に正比例して、まわりもより良い流れ、より良い結果になっていくのではないでしょうか。

 

本質的な捉え方とは?

ここで、本質的な物ごとの捉え方で考えていくと、世間一般に陥る流れと比較して、逆流現象(逆転の発想)を取るべきなのだと考えます。すなわち、物ごとに取り組む自らの〝考え方〟が『善』であることが第一にあり、次に、その達成のために、どう〝行動〟すべきかが来て、最後に具体的な〝事実・手段〟を構築すれば、結果はそれについてくるものなのです。

物ごとに取り組む発想の順序は、

まず、①どんな考え方で進めるのか〔法〕

次に、②誰が中心となって進めるのか〔人〕

そして、③具体的にどこで、どのように展開するのか〔処〕

となります。つまり【①法―②人―③処】の順で考えていくのが大切なのです。

以上を図式化してみましょう。

 ものごとの捉え方図式_page-0001_(4).jpg

原因・結果の法則をベースに考えれば、始めにあるのは原因で、結果は後からついてくるのです。正しい考え方・思いが強烈に存在することによって、明確になった行動指針が現実に現れ、結果は行動した分だけ変化して現れてくるのです。目には見えない思いが、目に見える結果となることを改めて確認しておきたいと思います。

 

分かる変わるとの比較相対

さて、ここでもう一つ、望む結果を得るための大切な要点をあげておきまし

ポイント1:“分かる”ということは、理論的に、理性で理解するということです。目的は分かることではありません。変わることです。分かることとは手段に過ぎません。

ポイント2:変わるかどうかは感情、感性、精神がベースの“実践”にあるのです。変えてみせるという目に見えない思いが、積極的、自律的な“行動"を伴ったときに“変わる”のです。

ですから、こうあるべきだという、理念や理性での判断でとどまってはいけません。やらずには居られない自発、自律の“情念ともいうべき一念”を高める作業が大切なのです。

弊社アンリミテッドでは、誰にでも、人の持てる宝に三つの財産があるともお伝えしています。

資産・財産・・・お金、土地、建物等々の所謂のこと財産

健康・・・体調、体力の充実

心・・・内面的な充足、正しい考え方・捉え方といった心の充実。

先哲の曰く、資産よりも身体の健康がすぐれ、それよりも内面の充実こそ第一といいます物や財を集めるより能力や力、それよりも内面のすばらしさを説いています。私たちがこの世界で何を生業として選んで、どのような成果を得ようと考えるかは自由であり、実に多岐に別れます。しかし、成功するかどうか、幸福を実感できるかどうかの最後の決め手は、心の財、奥底の一念にあると言えるのではないで勝るしょうか。

最後にまとめとして、弊社テキストの一節をお伝えします。

 

 成功への発想の原点

 お客様にとって、表面だけを見ている限りではそれぞれにある数多くの会社は何の変わりもないのかもしれません。でも、時が経てば、同じように見えた会社も、伸びる会社と衰退する会社とに分かれてきます。それはその会社を運営している人々の考え方に従って、会社は伸びもすれば衰退もするからです。そしてその分岐点とは、一つひとつの業務の運営についてどれだけの誠意を込められるのか、そしてそれを突き詰めていく「発想の原点の違い」にこそあるのです。つまり、繁栄と衰退の一切のポイントは、この「目には見えない遠い」にこそあるのです。

 


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