ブログ

社員との絆で経営再建―アンリミ経営カウンセリング体験談

社員との絆で経営再建―アンリミ経営カウンセリング体験談

(こちらは、弊社経営セミナーで今回登場する会社社長が語っていただいた体験談です)

多額の借金をして、ウエディング施設をオープンさせました。自分では、このすばらしい建物で必ず成功する、自分の今まで積み重ねてきたノウハウに、この建物があれば、間違いなく若い人たちの支持を集め、地域の一番店になると確信していました。

ところが、いざオープンしてみると、予想した半分の婚礼組数にも届かないのです。借り入れの返済も大変ですし、たちまち給与の支払いにも窮する状況に陥ってしまいました。

苦しみ悩みましたが、落ち込んでばかりはいられません。こんな時こそ、強気で攻めなくてはと、衣裳の無料サービス、新婚旅行プレゼント、料理の内容を変えて品数も増やすこと、スタッフの礼儀作法や挨拶の仕方を教育するなど、考えられるあらゆる手段を講じました。しかし、結果はなかなか変わりませんでした。魅力的な打ち出しをすると、来館者は少し増えるのですが、なかなか成約にまで結びつかないのです。

どうすればよいのか・・・わからなくなってしまいました。

 

アンリミテッドとの出会い

そんな八方ふさがりの状況のなかで、婚礼商材を扱っていた取引先の社長さんから、ある同様他社を紹介していただきました。その式場さんは、ハードも変えず、人も変えずに売上が何倍にも伸びているとのお話しでしたので、興味は有りながらも「何かカラクリが有るんじゃないか?」と半信半疑で視察に伺いました。

施設に着くなり「〇〇式場の◇◇社長様ですね!お待ちしておりました。」と40代くらいの男性が駐車場で出迎えてくれました。そのままその施設のロビーに通され座って待っていると、先ほどの男性がお茶を持って現れ名刺を出されました。見るとその人は、その会社の社長さんでした。驚きと共に何とも言えない勢いに圧倒されました。

施設も変えないでどうやって売上が伸びているのか?スタッフの育成はどうしているのか?と聞く中で「経営のカウンセリングをしているアンリミさんにお世話になっています」との答えが返ってきました。

経営やウェディング関連の専門コンサルタントは、これまでにもお願いしたことが有りましたが、正しい内容だとは思いつつも結果に結びつかないことが多く、あまり印象は良くないと感じていました。しかしこの時は、「大丈夫ですよ」とその社長さんからお話をいただき、その後カウンセリングを受けるようになりました。

 ウエディング施設.jpg

目的観の大事さ

カウンセリングでは多くのことを学びましたが、その時、とても新鮮で心に響き、今でも大切にしている指導が「社員の喜びとお客様の喜び」という言葉です。

「お客様の喜び」については、「売上を上げたい・・・どうしたら売上が上がるのか」と考えがちですが、「どうしたらお客様に喜んでもらい、どうしたらお客様と、より以上の信頼関係が築けるのか」を考えて行動すること。お客様が喜んだ分、満足した分、結果において、知り合いを紹介しよう!また利用しよう!この式場はいい会場で、スタッフの方も一生懸命だったね!ということになると思います。

私の場合は、それが逆に、なんとか早く借金を返したい!早く売上を上げたい!と思ってやっていたのでした。よくよく考えると、目的と手段の過ちがすべてに関係していたのです。微妙にして、大きく違っていたことに気づかされました。

また、そのやり方も丁寧に教えてもらいました。「社員の喜び」については、お客様を大事にするのはもちろんですが、それと同時に、社員を大切にしないと駄目だということでした。もちろん自分自身も、社員を大切にしていたつもりだったのですが、一人ひとりを本当に大事にするということは、仕事の能力でその人を判断しないことであり、また、給料を支払っているから働くのは当たり前ということではないのです。社員が出勤してくるというだけのことをも感謝でとらえることのできる自分や、社員が今何か困っていることはないのかなど、細心の注意を払っての自分の言動が大事だと指導されました。

社員のお宅に手土産を持って訪問し、社長としての御礼と感謝の気持ちを伝え、社員やそのご家族の希望を聞いたりもしました。

カウンセリングではまた、私自身が率先(そっせん)垂範(すいはん)して掃除やお客様の送迎、元気な明るい挨拶をするようにアドバイスをされました。社員に強要したり手伝ってもらおうと考えないで、やり続けること!との指導でした。それを実践し続けるうちに、社内の雰囲気が徐々に変わってきました。私が掃除をしていると、社員が一人二人と手伝ってくれるようになり、いつしか社員と一緒にガラスを磨くことが、毎日のスタートとなるようになりました。また、朝礼や社内会議などのミーティングの大切さとそのポイントも指導され、さっそく開始しました。最初はなかなかうまくいかず、ギクシャクしていましたが、試行錯誤のくり返しで「お客様にもっと喜んでもらうにはどうしたらいいだろう」「社員・スタッフがもっと楽しく働くために何をしたらいいだろう」と真剣に、でも楽しく皆で話し合いができるようになりました。

 

社員との絆を経営基盤に

学び続けて約半年、社内の雰囲気のそんな変化に連動するかのように婚礼の組数も増えていきました。

その矢先のことです。それまでの疲れと心労の重なりで、私が倒れ、入院しなければならなくなってしまいました。しかもその治療は長引き、数ヵ月に及ぶだろうとのことです。やっとこれからという時の入院で、力が抜け大きな挫折感にさいなまれ、ベッドの中で悔しくやり切れない思いで一杯でした。治療はさらに長引き、入院は半年にも及びました。当然、結婚式の組数や売上も減るだろう、場合によっては経営の存続も危ないかもと不安で一杯でしたが、共にガラスを磨きながら築いた信頼の絆は素晴らしいものでした。私が入院したことで、社内は以前にも増して、マネージャーを中心に団結し、皆でこの苦境を乗り切ろうと、頑張ってくれたのです。結果、退院する頃には、社内の雰囲気はさらによくなり、皆が生きいきと、楽しみながら仕事に取り組むようになっていました。もちろん、結婚式の組数も売上も大幅にアップしていました。この入院は、私に多くの気づきをもたらしてくれました。自分ひとりでは何もできないこと、自分には多くの仲間がいて支えてくれていること、信頼の絆、そして、アンリミさんの言う正しい考え方・哲学の偉大さ。冒頭に「社員の喜びとお客様の「喜び」と述べましたが、私が今、最も大切にしているのは社員との絆です。私が本当に社員を大事に思い大切にし、そこに深い信頼関係が生まれると、社員もおのずとお客様を大切にしてくれます。お客様の喜びをわが喜びとしてくれます。温かい空間に素敵な音楽が流れる、そんな感じの会社を社員と一緒につくっていきます。

カウンセリングを受ける前は鉄とコンクリートでつくろうとしていた磐石な経営基盤を、社員とのスクラムでつくっていきます。

「人は石垣、人は城・・・・・・」との言葉があるように、社員との絆でヒューマニズムあふれる堅固な城をつくっていきます。まだまだ理想にはほど遠いですが、社員と共にその夢の実現を目指し、これからも挑み続けます。


≪経営者体験談ご紹介≫

マインドの変化は、行動の変化に現れ、行動の変化は周りを変える―アンリミ経営カウンセリング体験談

社員の成長は自分の成長の中にあった―アンリミ経営カウンセリング体験談


お気軽にお問い合わせください

  • お問い合わせ

    お問い合わせ、ご相談、ご質問はこちらからご連絡ください